この作品は風が帆を満たして形を与えるように、光で満たされるオブジェを目指し、フランス語で帆を意味するVOILEと名づけた。照明器具が光に形を与えるのではなく、光がランプシェードを満たす事で照明器具に形を与えるというコンセプトの探究である。二次元と三次元の間の空間に大変興味を持った事を軸として作成した。
VOILEは一見すると平らなものだが、紐を引っ張るとランプシェードが光で膨らみ、照明が点く。従来のスイッチのかわりに紐を使用することで、ユーザーにインタラクションをしてもらうことを目指した。ランプシェードが光で膨らむ瞬間をより意識してもらい、光の魅力を感じていただくきっかけにつなぐ。そして、照明が点いた瞬間に三つの重なっているランプシェードが照らされて、照明器具の本当の様子が現れる。
照明器具は三つの大きさに開くことによって光の強さをマニュアル的に調整する事ができる。
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