


忘れちゃうけど、
忘れたくないに包まれて
『人の温かさに包まれたい5人が、忘れちゃうけど忘れたくない優しくてあったかい記憶を思い出して体に留めるために、それぞれの思い出すきっかけになる植物を纏い、包まれ歩いてゆく』
コロナ禍で大切な人と離れ離れになっている今、家族や恋人や友達といった、何時も顔を合わせて一緒に日常を過ごしていた人達と、会えない日々が続いています。
こんなとき、私はその人達との楽しかった思い出や、面白かった記憶を思い出して、自分の心をあっためたり、明日への活力にしています。
なので、この服をみたり、着たりして貰う人達にも、そんな気持ちになってもらいたいと思い、この洋服を制作しました。
思い出すきっかけは『植物』
key word『包まれたい』
私はガーデニングが好きな両親のもとに生まれました。
家の庭には手入れされた四季折々の花や植物が咲き、それに誘われるように虫や動物がやってくる自然豊かな家で育っていきます。
嬉しいことも、悲しいことがあったときも、何時もそばに植物がありました。
そして段々と、その場所にあった植物をみると、その時のあんなことやそんな思い出を思い出すようになりました。

全体のポイントとして「包まれたい」をキーワードに制作しました。
人の温かさを伝えるために、使っている全てのキルティングを手作業で行っています。
服は雰囲気の柔らかさを出すために、丸みを多用することや、オーバーサイズにしたり、レック、アームウォーマを作り着用させました。
全体を白単色にし、キルティングの柄や小物のディティールをみてもらえるよう意識しています。
最後まで見て頂きありがとうございました。
