1. AYA 
2. 蜜のあわれ 室生犀星 
3. ALPS

市川采佳

1. 祈りをテーマにしたギフトブランドのパッケージ 
2. 穏やかさと妖艶さの共存を表現した装丁 
3.「透明」を写し出したポスター

1. AYA(アヤ)とは、アラビア語で「奇跡」「神の印」のような神聖な意味の言葉です。日常のちょっとした願いや祈りを込めて、自分や大切な人に贈るギフトのブランドを想定しています。アラビア語圏では小麦粉のお菓子をよく食べること、お祈りの前に身を清めることから、クッキーとバスグッズを取り扱うお店とし、ギフトボックスは神聖な象徴であるモスクを模しています。実際のモスクを参考に複数のパターンを作成し、複雑な柄でも全体が調和するようまとめました。

2. 作家自身の理想を投影したとも言われる、老作家と少女の姿をした金魚との日常を描いた不思議な物語。内容は全て登場人物の会話のみで進みます。穏やかさと妖艶さが共存する物語の印象を落とし込み制作しました。本自体を金魚の形にし、ひれの装飾で少女の可愛らしさ、純粋さを表現しました。会話全体にどこか温もりと優しい雰囲気があることから、本文には和紙のような紙を使用し、組み継ぎで製本しました。本のケースは金魚が水に潜るイメージと同時に、会話の所々にある生々しさの象徴として、艶感を表現しています。

3. 水は透明度が高いほど安全且つ、新鮮で美味しそうに見えることから、「透明な美しさ」をテーマに制作しました。雪解けの天然水の冷たさと、澄んだ透明感を表現するために、モチーフには氷と鏡を使用しています。鏡は透明なほど多くの情報を映し出す、氷は透明なほど解けにくい、それぞれの特徴を「透明」というキーワードで繋いで表現しました。

市川采佳
1998年生まれ。高校卒業後から5年間勤めた会社を退職し、桑沢夜間部へ入学。紙と箱が好き。

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