子どもの発想力を伸ばすための 木のおもちゃ
「あいであもっく」

萩原彩奈

あいであもっく

子どもの発想力を伸ばすための 木のおもちゃ

デジタル普及が進む中、現代の子どもたちは靴紐を結ぶことよりスマホのロックを解錠することを先に覚えるそうです。それほど今のおもちゃは液晶を使用しているものが増えています。デジタルが益々普及していく中、デジタルに乗っかるのではなく、あえてアナログで遊ぶことで素材の感触や音を味わうことができます。デジタルだけでは学べない発想力や創造力を伸ばせる知育の幅が広がるのではないかと思いました。

子どもにとってアナログのものといえば、私は「絵本」を思い浮かべました。絵本は発想力・創造力などがあがるものであり、先生や両親が読み聞かせをすることで効果があると言われています。この絵本の効果を習って、物語仕立ての構造と子どもの発想力を伸ばすための五感のうちの「視覚・聴覚・触覚」の3つを体験できるようなデザインを考えようと思いました。

モックアップ(メイン(どうぶつの立体)とステージ)

主な素材は「ブナ」の木材です。ブナは木肌が美しく、湿度の高さにも順応する特徴があることから選びました。他に布も使用しているので、手触りの違いを楽しめます。

遊び方は、物語を進めながらどうぶつの立体を持ってステージの上で遊べるようにしました。メインである「どうぶつの立体」は誤飲チェッカーに基づき飲み込めない大きさに設定しました(50×60×50mm)。手に馴染み、また他のどうぶつにも見えるような、何かに見立てられるかたちを目指しました。物語の背景である「ステージ」は様々な遊び要素を考えつつ、「どうぶつの立体」と「木の素材」を生かせられるようなものを考えました。

構成の中身は絵本仕立てということでオリジナルのストーリーを考えました。最後にお話を載せるので是非読んでみてください。

萩原彩奈
1999年 佐賀県生まれ
2021年 桑沢デザイン研究所卒業

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