HUMOR PERSPECTIVE

森崎栞

グラフィックを用いた視点の転換によって見えるユーモアの研究

「人生はクローズアップで見れば悲劇、 ロングショットで見れば喜劇」という言葉から着想を得てポスターと民家の模型を制作。視点の転換によって発生するユーモアを制作で扱いたいと考え、ユーモアの視点という意味を込めて『HUMOR PERSPECTIVE』と題しました。

制作に取り組むにあたり、読書や映画作品の鑑賞を通して、ゼミ全体の制作のテーマである「ユーモア」に関するリサーチを行いました。その過程で私は、危機が身近にあるほどユーモアに対する感度が高くなるのではないかと仮説を立てました。危機的な状況とユーモアのある状況には密接な関連があり、その関連に気付くことができるのが「第三者の視点による視点の転換」であるという知識を得ました。

また、私はこれまで学んできたビジュアルデザインは視点の転換を第三者と共有できる表現の技法ではないかと考えました。そのことから、危機的な状況とユーモアのある状況の密接な関連をビジュアル表現を用いて表したいと考え、「小高い丘に建つ一軒の民家が、ユーモラスなものに覗き込まれている。それにより民家の中の人間は危機的な状況に曝されている」というストーリーを設定し、クローズアップの視点を写したポスターと、ロングショットの視点で見る模型、解説のためのスライド資料へと展開しました。

森崎栞
2001年 富山県出身
2023年 桑沢デザイン研究所卒業

Image View

List View

Students
Archive

Image View

List View