そのぬくもりを脱ぐ
ふと、ぬくもりに包まれていると感じる。
それは物理的にではなく、
精神的な、ふんわりとしたものだ。
そんなぬるま湯に浸っている自分は、
果たして立派な大人と言えるのだろうか。
暖かさに守られている自分は、
果たして自立していると言えるのだろうか。
それでもいいか、まだ甘えていいか。
そう考えてしまう時もある。
だが、この先自分の足で立って進むため、
そして、自分の意思を確立させるため、
私は今までのぬくもりを脱いで、
新しく一歩を踏み出すのだ。






