虫に変身してしまう主人公を「虫」で表現
主人公が突然虫になってしまい、家族や知人から徐々に疎まれていく本作。着目したのは主人公の内面だ。自身が虫になったのをいつまでも受け入れられず、人として振る舞う。そんな主人公のプライドの高さ、悍ましさをテーマにした。表紙は実際の虫で構成されている。触りたくもないと感じられるが、それは私自身が本作を通して体感したことを具現化したものである。本編にある挿絵は主人公の凝り固まった無数の思考をテーマに、点描画で表現した。点描画の密度を人物によって変化させることで心情描写を表現した。







