絵のない絵本

徳永夏海

この物語は、月が絵描きに話を語る場面が幻想的で綺麗だが、語る内容は、楽しい話から悲しい話まで様々で読み終わった時は、穏やかで切ない気持ちになる。そのため製本する際「不思議で儚い」を念頭に制作した。絵のない絵本というタイトルに因み中身は小説だが、形を正方形、装丁をシンプルにすることで、小説に見えつつ絵本も彷彿とさせている。この物語に出てくる夜と月の淡い光をイメージして銀の箔押し、見返し用紙を選び、遊び紙と扉のデザインは物語の入口として、不思議な雰囲気を表現している。

徳永夏海

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