他者から揺すられることに違和感を感じ始めたのはいつからだっただろう
揺すられる度にこぼれそうになった水を制御するのに必死だった
今は揺すられるがままだった感情という名のゆりかごの上で少し首が据わったような
本来、自分自身が制御するべきゆりかごを、他者に委ねてゆらゆらと重心を移動させてきた自分自身と少し向き合うことにした
私は、相手の感情が自分に割り込んでくる様な感覚を幼い頃から感じていました。
それは、「不安」や「悲しみ」の様な負の感情であることが多い気がします。
自分に対してでは無い、遠くから聞こえてくる怒鳴り声に過度に怯えたり、幼い頃は割り込んできた感情が自分のものか他者の物か判断できずに、理由なく泣いていたり、
そういった事を感じる手前には、対象に対して「怒り」の感情がある様に思います。
いつの間にか、他者の怒りの感情が自身の恐怖の対象になっていました。
今までは無意識に入ってくる他者の感覚に合わせていたせいで、自分自身の感情を表すことにためらう気持ちがありました。
今回の卒業制作で素の自分の感情と向き合った時、自らの「怒り」の感覚の不明瞭さに初めて気付かされた事がテーマとして取り上げるきっかけになりました。









