本が苦手な人でも愛着が湧く本
本が苦手な人でも、持っていて愛着が湧く本というコンセプトから発想した作品。
幼い頃に誰もが読んだことのある新美南吉の作品の中から5作を選び、童話集にした。「手袋を買いに」の作中で狐の坊やが買いに行った手袋をモチーフに、読んでいない時でも目に見える場所に飾っておきたくなる箱を作成。
表紙と本文の用紙をそれぞれ厚みやテクスチャーを変えることで、5つの童話の内容や印象の違いを紙からも表現した。手元の小さな本の世界観に没頭出来るようにするため、手触りを大切に紙選びに時間をかけ、こだわりを持って作成した。