自分が “かっこいい” と思うもの

自分が心から “かっこいい” と思うものを 作りたいと思った。

SFというタイトルには「Science fiction」ともうひとつ、 「Self feeling」<自分の感覚>という意味を込めている。SF、サイエンスフィクションは私が最も心踊るジャンルだと言える。私が大好きなこのSFの世界を通して、自分の想い描くかっこいい像を表現する。そして、それに共感してもらえたならば、この世にこれほど嬉しいことはない。


この作品では、SFを表現するメインモチーフとして宇宙人を描いている。その理由として、SFの世界では、タイムマシーンと並んで中核を成す存在であることはもちろん、数多ある創作物の中で固まったお決まりの頭でっかちで黒目の容姿からの脱却をし、自分だけの宇宙人像をつくってみたいという点、実際にいてもおかしくない、現実とフィクションの間に揺れる特殊な立ち位置に私自身がわくわくするという点から、宇宙人をモチーフとして選んでいる。

中央には世界観を表す象徴的なビジュアルを配置し、その周囲を、宇宙人をモチーフとしたL判プリントが取り囲んでいる構成となっている。これは、無数の宇宙人のイメージが重なっていくごとに実体感を増していき、姿が確認される度にその存在を証明されていく宇宙人を、記号が積み重なって実体を帯びていくポスターと、地球で多種多様な過ごし方をする宇宙人が描かれたL判プリントによって表現している。

中央のポスターはUV印刷で用いており、盛り上がったインクやシルバー紙へのプリントがしてあったり、周りのL判サイズのプリントでは、リソグラフ印刷の２色刷りで200近い種類を刷ってあったりと、印刷の方面でもこだわり、自分の目指すかっこよさを追求している。