『宇良家の醜態』

島村美咲

パロディ小説(原案:メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』)

本書は英国の小説家メアリー・シェリー作『フランケンシュタイン』(1818年)を原案とし、その舞台を幕末の日本に置き換えた自作のパロディ小説である。主人公はヴィクター・フランケンシュタインならぬ、宇良郁通(うら・いくみち)。長崎で西洋書物に触発され、墓を荒らし人造人間を作りあげるのだ。
この本のコンセプトは言葉で説明するよりも、見てもらう方が早いだろう。目標としたのは、本書の舞台である日本の和風な世界観を感じられる、読んでもらうための装丁だ。登場人物の精神状態によって紙・書体・文字サイズを変え、読み手に物語の情景が伝わりやすいようメリハリをつけた。カバーは皮膚のような滑っとした手触りのシリコン素材を使用し、触感でも世界観が感じられるように制作した。

著:大川藍
デザイン:島村美咲

原案:メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』

島村美咲

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