世界怪談名作集 岡本綺堂編訳

古垣あずみ

手にした瞬間から怖さを感じられる怪談集のブックデザイン

本作は「世界怪談名作集」の中から、姿の見えない何者かによって人々が翻弄される内容の三遍を収録した短編集です。物語の内容だけでなく、本を手に取ったその瞬間から見えない何者かに対する恐怖や不気味さを体感できる本を目指して制作しました。男が何者かによって切り殺される物語である「妖物」をメインとし、その内容に沿って裏表紙側に大きく切り裂かれたような爪痕を施しています。また表紙は一般的な洋書のデザインで裏表紙との対比を生み、何気なく手に取り裏返した時のゾッとするような驚きがより大きいものになることを意識しました。

古垣あずみ
滋賀県で山と田んぼと水に囲まれて育つ。
神戸大学で美術教育について学んだのち、桑沢デザイン研究所に入学。
1日の平均歩数は15000歩。

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