Magic Ball Chair

浦本莉沙

マジックボール

 この椅子の素材は、その名の通りマジシャンが手品に使うボールです。マジシャンが手品で手元からボールを””消す””ために潰すと非常に小さくなる素材です。この特性を活かして、座面の存在を消したマジックなソファをデザインしました。

集合体は身体の形を受け止めてくれるもの

観察から身体へというテーマのもと観察から考察を重ねていく中で、独立した個体の集合からなる集合体は身体の形を受け止めてくれるものであるという気づきがありました。例えば、粉や砂、地面に敷かれた砂利、子どもの頃よく遊んだボールプール、ぷよぷよしていてかわいいジェリーボール、それから風船がいっぱい!など。
触れる3秒前のワクワク感をくれます。
そして人間は触りたいという衝動、欲求に弱い生き物であるということ。
この椅子は触りたくなる集合体とマジックという二つのテーマで制作しました。

浦本莉沙
千葉県出身。
芸能活動を引退後、桑沢デザイン研究所に入学。スペースデザインを学ぶ。在学中は小学校や民間のスクールにて、ものづくりを通して子どもたちと触れ合う仕事をする。趣味は旅。木登りと秘密基地作り。

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