個を温かくおおらかに繋いでいく
たくさんの人とすれ違う大都会で、誰もが深呼吸できるように
東京が嫌い
情報量とスピードに振り落とされないようにしがみつく毎日。
人は数えきれないほどいるけれど、どこか寂しいの。
東京が好き
誰も自分のことを知らないから。
興味もないし見ようともしない、だからこそ深く息が吸えるんだ。
色んな立場の人を尊重していく一方で、
本音を言うことが憚れる時もある。
だけど、少しずつ、おおらかに、
繋げていくことができれば、
誰もが深呼吸できる場所になる。
都市の風景やその中で生きる一つの個を「ハードに独立する社会」
個をとりまく関係性や些細なつながりを「ソフトにつながる社会」
二つの社会を象徴するように
素材の違う二種類の紙を同じ作り方で繋げていく。
光を灯してみると、干渉し合いながらも溶け合うように光を反射し、
まだらなグラデーションが生まれる。
con-の後に続くことば次第でさまざまな意味にはなるが、
この三文字自体に「ともに」という共通の言語が付随する。
con-tinue(続く)con-centrate(集中する)con-cern(関係する)con-fer(与える)
con-fuse(混乱させる)con-sistent(矛盾のない)con-secutive(連続する)con-front(直面する)
まだらなグラデーションのようで、私たちみたい。
