物語が持つ夢の不安定さを表現
『夢十夜』は夏目漱石が手がけた、時代や“自己”の認識を超えて描かれている十遍の短編集である。夢の不安定さを表すため各話ではじゃばら折で制作した本文を表紙でつなぎ止めた。また編ごとのそれぞれの物語の質感の違いを表現するために、本文では斜体を用い、またカバーは話ごとに、関する色を抽出し手触りも含め 楽しんでもらえるよう形にした。また夢は覚めた時初めて夢とわかることを意識し、半透明のアクリル盤に白字で印刷することで本を取り出し読み終わった後に初めて題名と作者名が見えるような仕掛けにした。





