見て飲んで楽しむカクテルライフ

田中智也

カクテルカレンダー 展示イメージ

制作のきっかけ

自分がもともと酒というものに興味関心があり、飲むことはもちろん酒の歴史にも興味を持ちました。
酒は人類史において最古から存在する向精神薬の一つで紀元前4000年前からあったそうです。
日本でも古事記や万葉集に酒の話が多く登場します。酒は様々な地域の文化や風土の中で産まれ、
宗教儀式や祝事などで大きな役割を果たしてきました。酒がとりまく社会、文化、歴史、世界の酒との関わり、人間と酒の関わりはとても深いものです。そして今回の制作で題材にしたものがカクテルです。
カクテルは「夜空に煌めく星のごとく」と表現されるように多様なお酒をベースに様々な素材が組み合わされ作られます。種類の豊富さ、色の鮮やかさ、味のバリエーション、お酒のバックストーリー 、カクテルにはたくさんの魅力がありベラエティに富んでいます。
飲みにいかないとあまり身近ではなかったり種類が多すぎて覚えられなかったりします。
カクテルの歴史、知識を気軽に知ってもらうきっかけになったり日常的に楽しんでもらうツールを制作したいと思いました。

カレンダー・一覧

誕生酒、酒言葉をつかった日めくりカレンダー

今回制作の軸にしたものが誕生酒と酒言葉です。 カクテルには365日、1日1日にカクテルが割り振られ、そしてそのカクテルにはそれぞれ酒言葉を持っています。 これを元にカレンダーを制作しました。
酒言葉はポジティブな言葉で構成されているので自分自身の目標やがんばる意気込みになるとおもいます。
そしてカレンダーには様々なグラフィックが描かれています。そのカクテルがなぜできたか
そのカクテルの由来、裏の名前、ストーリーなどをグラフィックにおこしました。派生などのカクテルは
イラストやアイコンにしてカクテルをイメージできるようにしました。
コースターの色はカクテルとコースターが調和するようにカクテルと同じ色を使用し同じ色にすることで一年間での色の分布がグラフのように見ることができます。
カレンダーは缶の中に収納されており1日1枚専用のコースター立てに立てて使用します。
使い終わったカレンダーはコースターに使用できます。

四大スピリッツ・瓶パッケージ

カクテルカレンダーはカクテルを盛り上げる一部に過ぎなく、よりカクテルに触れやすいようにカレンダーなどと連携して4大スピリッツの瓶のデザインもしました。だれにでも手に取りやすい形やわかりやすい図形で制作しました。瓶正面のアイコンはそのスピリッツが作られたきっかけや呼び名を元に制作しました。
何気なく飲んでいるお酒も楽しみ方の視点を増やすだけでもっと美味しいお酒になると思います。

田中智也
岩手県生まれ。福井、東京育ち。
八王子桑志高校デザイン分野卒業後、桑沢デザイン研究所入学。

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