とりどりマーケット

浅石夏帆

とりどりマーケット 展示全体

世界初の子供向けスーパーマーケット

最近、インターネットでの買い物が普及していく中で、食品もネットショップで済ませるという人が増えていると思います。そんな中で実際に足を運びたくなるようなスーパーを考えました。それが「とりどりマーケット」です。
とりどりマーケットは世界初の子供向けスーパーです。お菓子が多くて、棚が低くて見やすくて、可愛らしい内装の店内……。「自分が小さい頃にこんなお店があったら楽しかっただろうな」をたくさん詰め込みました。

ロゴマーク

シンボルは親子の鳥のキャラクターで、子供と一緒に来て欲しいという思いを込め、文字は子供が紙を切り貼りして作ったイメージで制作しました。
実はこの小さい「ツ」は「シ」になっているのですが、これは子供がカタカナの「ツ」と「シ」を書き間違えることが多いところから取り入れてみました。
ロゴ全体の印象も子供向けであるということを意識して仕上げています。

店内マップ

店内のどこに何が置いてあるか記してあるマップ。従来のスーパーは細かく区分けがされていて、文字が中心となった作りをしていますが、とりどりマーケットでは「宝探しをするみたいに商品を自分で見つけられるように」イラストを中心に文字を入れず、あえてざっくりと場所を示しています。

店内は全てが子供サイズ。棚も、商品の場所を示すサインも子供の視点に合わせています。
画像内の等身大パネルは約100cmで、9歳前後の女の子の平均身長くらいです。

フロアサイン

「お店で遊んじゃいけません」を「少しくらい遊んでもいい」に。店内で体を動かして遊ぶことができるけんけんぱフロアサインくらいあっても楽しいのではないでしょうか。

パッケージデザイン

プライベートブランド「とりのセレクト」

「子供部屋に置いても違和感のないもの」をテーマにお菓子の写真とイラストを組み合わせたパッケージを考えました。お菓子の元ある形を活かしながら何らかのモチーフに見立てて、タイトルの字は全てひらがな・カタカナになっています。
例)せんべいを月に、ポテトチップスをアヒルのくちばしに…など

制作のきっかけ・制作を終えて

卒業制作にスーパーを選んだのは、私にとってスーパーは身近な存在で、場所をよく観察できる環境にあったからです。高校生の時から6年間続けていたことで、お客さんから一緒に働く人まで、様々な視点で職場を見てきたので課題の発見につながったのだと思います。

最初のきっかけは品出しをしている時に見つけました。自分の身長の関係もありますが、私の働いていたお店は品揃えが豊富なのが魅力なところで、台がないと届かない高い場所に商品を置くことがあり、お客さんも背伸びをして取っていました。たまに「取って」と頼まれることもあったくらいです。特にベビーカーで来店されている方や、おつかいに来た小さい子供が多いのを見て「もっと棚が低いお店があってもいいのに」と思うようになりました。これが制作のきっかけになっています。
あとは上記で説明した通りですが、「便利→ちょっと不便に」「遊んじゃダメ→遊んでいい」など、今あるお店にないものを逆に取り入れた仕組みをできる限り取り入れて考えています。

6年間もいたこともあってか、「スーパーはこうあるもの」という考えが染み付いていてなかなか思い切ったことができずに全く手がつけられなかった時期もありました。ですが先生方やゼミメンバーが情報の共有をたくさんしてくれたおかげで諦めずに、自分の満足いくものを作りきることができました。その結果がこの作品で、展示内容です。手助けしてくれて本当に感謝しています。まだ拙い部分はありますが、今できる全力を出し切れてよかったと心の底から思います。

このページを見てくれたあなたも、最後まで読んでくれてありがとうございます。他の作品も力作揃いですから、ぜひ見てください。森井ゼミとかおすすめですよ!ページ下のハッシュタグから飛べます!

浅石夏帆
神奈川県生まれ。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。かなり鳥好き。

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