授業課題

大西明里

『Heat of History : 佐藤賢一の視点から切り取る西洋史の世界』A2ポスター

Heat of History :
佐藤賢一の視点から切り取る西洋史の世界

熱く燃える文字たち


佐藤賢一氏のブックフェアを想定した広告。

高校生の頃の私はフランス革命という史実にハマり、佐藤氏の小説を読み進めていた。彼の描く革命の様には、教科書からは伝わらない熱さがあった。この熱さの元は、彼の描く登場人物たちの息遣い・体温ではないかと思う。
そんな登場人物たちの生き様の熱さを、実際に燃え・焼け焦げていくタイポグラフィで表現。焼けた文字の向こう側には、「小説フランス革命」の印象的なセリフが見え隠れしている。
画面全体は羊皮紙のような風合いにし、書店内POPは焦げに沿ってカットアウトを施した。

新聞7段広告
書店内POP



ネイルカラー・ハンドケアシリーズ『MYSTIP』

MYSTIP

指先に神秘をまとうための
ネイルカラー・ハンドケアシリーズ

外出・人前に出る機会が減った世の中。同時に、おしゃれの機会もぐんと減ってしまった。
家にいるときにどんなに素敵なメイクをしたとしても、自分自身は鏡越しでしかその姿を見ることができない。
だが、手の場合はどうだろうか?少し目線をずらした先に、神秘的な色に彩られた自分の指先があったとしたら?
自分の手先は、自分が一番よく見える。だからこそ、すぐ目に入る指先を彩り、ケアし、元気を得てほしい。そんなコンセプトでネイルカラー・ハンドケアシリーズを提案した。
パッケージの形・色などは神秘的なものの象徴として「深海」に関するものをモチーフとして製作。細かい網目はカイロウドウケツから、きらきらと光る紙は深海で発光する生き物たちから着想を得た。



しおりをロケットに見立てたグラフィック

知らない世界へ導く道標

道標としてのしおり

身近に存在するモノの良さを改めて伝える、というグラフィックポスターである。題材として選んだのは「しおり」。誰もが目にし、手に取ったことがあるはずのそれだ。
しおりを手に取るタイミングは様々だ。物語の中へ飛び込む時、そこから現実へと帰ってくる時、好きなシーンを何度も見返したい時。これはいわば、自分を自分ではない誰かの物語へ繋ぐための道標のようなものではないだろうか。
一つ目では、しおりを物語の世界と現実を繋ぐロケットに見立てた。二つ目は、挟んだしおりから物語のワンシーンが見えてくるビジュアル。挟んだ分だけ、しおりによって場面が切り取られる様子を表現している。

印象に残る場面がしおりになっている
大西明里
東京都生まれ。
2018年お茶の水女子大学生活科学部卒業。
2021年桑沢デザイン研究所卒業。

好きなものは犬、深海の生物。最近はニホンヤモリを飼育中。

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