過去を刻む布

秋本加南子 Akimoto Kanako

私は過去を刻む布

過去は海。

暖かく優しいその海は、
私の心を癒やし、導いてくれる。

私は今を刻み、自身の布に傷をつけている。

その傷は過去によって治され、私に刻まれる。

それはまた過去として、私になっていく。

私は過去を刻む布。

https://youtu.be/diD3yY9rt-A


(作品概要)
 幼い頃から私のことを愛情を込めて育ててくれた祖母から譲り受けた着物の反物を加工し、私を作ってきた過去に焦点を当て、形にしました。
 地元の愛媛県の特産品である「伊予絣」の精神をもとに、藍染や漂白、絞り等の技法を利用しました。
また幼い頃から私の心の居場所であった海、そしてその海を照らす夕日をモチーフに、私に刻まれてきた記憶や愛する人たちを深く想いながら製作しました。

1体目:「優しさは、包まれる」

2体目:「後悔は、縫合される」

3体目:「葛藤は、重ねられていく」

4体目:「苦痛は、柔らいでいく」

5体目:「そして、私になる」

model:一瀬真歩、坂田風雅、徐雅琦、細井うらら、松尾瞳輝

秋本加南子 Akimoto Kanako
2002年9月26日、愛媛県松前町で生まれる。
幼い頃から好奇心旺盛で、音楽や踊りなどが好きだった。

高校三年生になるまで美術やデザインに触れてこなかったが、地元のカフェでストリートピアノをデザインする機会があり、デザイナーを志すようになる。

18歳で桑沢デザイン研究所入学とともに上京。
クランウェルツノガエルのベルミと同居中。

趣味は素晴らしい食事を摂ること。
最近ハマっているものは、崎陽軒のシウマイ弁当。

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