the shadow of...

CHENG I-CHUN

洗剤などの生活用品の裏側にある動物実験

卒業制作にあたり、私はタフティングで何かを表現したいと考えました。タフティングはラグに使われることが多く、敷物から連想して、「影」というテーマにしました。「影」である隠された側面という意味から、日常生活の中で、裏側であまり意識されてないことを作品にしたいなと思いました。


作品は、洗剤ボトルをイメージしたモデルと、その形の「影」を表現したタフティングラグで構成されています。ラグはモデルの影を表していますが、同時に動物の形にもなっています。ラグの色は、ボトルの暗いバージョンにしました。なぜ動物の形にしたかというと、私たちの日常生活で使っているものが、動物実験によって生み出されたものであることを表現し、色は生活用品の裏側を表現するためにトーンを落とした配色にしました。日常の消費において、洗剤や化粧品などの日常的に使われている生活用品の裏側にある問題に、目を向けてほしいということを表現しています。深刻な内容を身近なものとして理解してもらうために、可愛い感じのテイストにしました。



最後に、この作品の目的は、批判することではなく、日常生活の中で、私たちが当たり前に使っているものについて、もっと深く理解してもらいたい、あるいは、その商品が私たちのもとにやってくるまでに、どのようなプロセスがあったのかを意識してもらって、もうちょっと周りに起きてることに関心を持ってほしいことが目的です。




詳しくはこちらをご覧ください→ https://shorturl.at/hltDJ

3Dモデリング協力:リ エンテツ

CHENG I-CHUN
台湾台南出身。
2019年来日。
2024年桑沢デザイン研究所卒業。

コーヒーと犬がすき。

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