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島田 砂月

棚とモノの関係が密接になるエレメント

身の回りを観察していて発見した気になる現象を棚で再構成した作品。

ハコ同士の間にモノを差し込むことで連結し棚の形として成立する。モノを引き抜くと連結は途切れ、棚から個々のハコへと形を変えていく。
間に入れるモノで棚が成り立っていく、棚とモノの関係が密接になる作品。


金網フェンスにペットボトルを差し込むことでフェンスがゴミ箱と化し、ゴミ箱としての破棄方法が捨て入れるものから捨てはめ込むものへとフェンスの形に依存して変化するように、本来は別の形や用途だったモノが他のモノの介入によって新しく形や用途を変える。
この現象をモノ同士の介入が多い「棚」という分野で再構成したい。

棚を個別のハコへと分解し側面をルーバー状にすることでハコ同士を組み合わせたときにモノを入れる隙間を形成した。
間にモノを入れるとモノの大きさや形に応じてハコが傾き、形を変化させる。
間にモノを入れることでハコ同士は連結し棚のような形へと変形するが、モノを抜くとその連結はなくなり個別のハコへと戻っていく。

ルーバー同士が数本ずらしに組み合わさることで、棚でありあがら自在に奥行きを変えることができ、間に入れるモノに従って正面から見た時の角度以外に奥行きも変化していく。


間に入れるモノで棚が成り立っていく、棚とモノの関係が密接になる作品。

島田 砂月

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