使えないパソコン

河辺七虹

使いにくいパソコンを、使えるパソコンへ

現代は便利で使いやすい機能を備えた機械が常に開発され生み出されている。
説明書を読まなくても、なんとなく理解して、なんとなく操作できてしまう。
これから長く使用していくものなのに、そんなに適当でいいのか?と、その状況に違和感や疑問を抱き続けていました。
そこで、あえて使いにくい、不便利なパソコンを作ってみたい!という思いつきから、使いにくいパソコンをテーマに、パソコン本体とそれに合わせた解説書を3つずつ制作しました。
ロゴのVPCは、V(Various)P(Personal)C(Computers)の頭文字をとった名称です。

ディスプレイが浮いてしまうから使いにくい。全てが逆さまに付着しているから使いにくい。キーボードが様々な場所にあるから使いにくい。
それらの使いにくい部分をいつか自分なりに使いこなすことができれば、使えないパソコンが、使えるパソコンに生まれ変わる。そうすれば、ポンコツなパソコンが、より愛くるしく思えてくる。はず。
購入したパソコンが、長年付き合っていく相棒(パソコン)、使い手と共に成長していく仲間(パソコン)になれたらいいなと考えています。

そして今回の卒業制作を取り組むにあたり、今まで自分が挑戦したことがなかったことをやってみよう!と思い、3Dプリンター、LEDネオン、ARなどさまざまな手法を取り入れた作品を制作しました。
3Dプリンターでパソコンを印刷し、LEDネオンでロゴを手作業で作り、ARで認識するポスターを制作しました。
当日の展示会場では、来場者の方にARポスターをスマホで読み取っていただき、実際に画面上のポスターが動画が動く様子を体験していただきました。YouTubeにその様子を画面収録したものを投稿しているので、是非観てください。

3Dプリント 京島共同凸工所
紙 特菱アート 両面N

河辺七虹
日暮里出身。駄菓子の日生まれ。銭湯でアルバイトしている。
CG制作や音楽や映画やゴミや古い電子機器が好き、多趣味。

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