授業課題

中井彩華

1.江戸川乱歩 短編集
2.季節の移り変わりを慈しむ。お漬物と小豆菓子のブランド「AKA,ya」
3.アウトドアブランドのポスター

1.
江戸川乱歩氏の物語の中で、隠れたり、潜んだりといった行動を見受けられた複数の作品を選択し、「隠れる」という言葉をコンセプトの元、短編集を制作した。
物語を読む過程で、ページをめくるごとに隠された秘密を暴くような、沸き起こる臨場感や、期待感を表現できるよう、どこに何の本があるかわからないよう立教大学にある江戸川乱歩邸の土蔵をモデルに本を隠すようなケースを作製。わずかにある隙間を指で開けると、該当する本と共に関連する部屋が現れる。何がそこにあるのか予想できないように本は全て異なる製本方法を用いた。

2.
古来より、魔除けや生命の象徴である小豆のあか色にあやかり、日本各地の伝統や習慣が身近に楽しく感じられることを願って、AKA,yaというブランドを制作。
小豆を使ったお菓子と近年の食品衛生法改正により存続危機が危惧される地域特有のお漬物。多くの人の手が届きやすいようにお漬物は一度の食べきりサイズにし、お菓子の甘さとお漬物のしょっぱさとの無限ループが心地良い量を想定してメインの箱を作製した。
小豆ともち米のお菓子、いわゆるおはぎは、春は「牡丹餅」、夏は「夜船」、秋は「お萩」、冬は「北窓」と、春夏秋冬で名称が異なる。AKA,yaでは四季を商品で表し、四季ごとに小豆菓子の名称と内容を変えることを想定して、パッケージを制作。固定観念にとらわれず、忙しい生活の中でも、日々の季節の移り変わりを感じられることを目指すブランドにすることをイメージした。

3.
アウトドア会社は自然なくしては成り立たないという考えの元、「全ては繋がっている」というテーマで、主なフィールドである山、海を線画で表現し、ポスターを2枚並べると真ん中が人の形になるようなビジュアルにした。

中井彩華

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