愛をしている

齋藤芽衣

この作品は、過去と未来の自分への決意の表明だ。


自分を愛するために編んでいたセーターは、愛しているから編めたことに気がついた。

セーターは私の想いの蓄積だ。
糸を自分で染めて干している間、ひと針ひと針編み進めている間
私は常に自分と自分の周りの世界のことを想っていた。
想いを形にしていたらこんなに大きくなった。

1人の人間としてこれから生きていく上で、自分を愛し、世界を愛する必要があると考えていた。
けれど もう 私は十分自分と世界を愛することができていたらしい。
それならばきっと大丈夫。
このセーターを編んでいた時間を思い出しながら、これからも私は愛をしていく。

齋藤芽衣
宮城県仙台市出身。
普通科高校卒業後、桑沢デザイン研究所に入学。

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